中国の高層ビル火災、ビルってあんなに燃えるの? [防災]

日本のTVで流れるニュースは、本当に当てにならない。
どうしても短い時間で多くの出来事を伝えなくてはならない為、「雑貨屋」的に成らざるを得ない事は分かるのだが、それにしても内容が薄い。
自分の職業や、興味のある、知識のある分野に関する報道など、「こんな程度の理解力かい!」とせせら笑ってしまう事が多い。

まあ小言でしかないが、つまらない芸能関係やスポーツ、グルメや旅の話題なんかに時間を割かないで、報道しなければならない事は山のようにあるんじゃないのかな?と思うのは僕だけなのかな。

さて、本題はこんなツマラン小言ではなく、先日発生した中国の高層ビルについてのある「疑問」の事なんだ。

現在流れている報道によると、その論点は、「不法に花火が打ち上げられた」か、「打ち上げし資金の捻出に不正があった」という2点に集中してると理解している。

だが、とことんヒネタ見方しか出来ない、意地悪中年オジサンが、報道の画面で燃え盛るビルの姿を見て思った事はまったく別で、「近代的な高層ビルが、こうも盛大に燃えるものなのだろうか?」ということだ。

日本でも過去に千日デパート火災や、太陽デパート火災、ホテルニュージャパン火災などで、多くの犠牲者を出している事はご存知の事だが、あんな凄惨な火災であっも、ああもビル全体が火柱になるように燃え盛っていただろうか?。

日本は凄惨な火災があるたびに、多くの犠牲者が出るたびに、消防法が強化され、消火設備や不燃難燃建設の基準が厳しくなっていた。
それがチャント守られている建物なら、あんな大火災にはならないはずだ。

まあ現実的には目先の儲けを優先させて人命を顧みない経営をした結果として、秋葉原の雑居ビルの火災や、最近では個室ビデオ店での火災(放火)で大勢の犠牲者が出ている。

そう考えてみると、もしかしてあのCCVT(中国中央TV)の新社屋のビルは、どの程度の防火対策が施されていたのか、あの燃え方を見ると大変疑わしいと考える事は出来ないだろうか?

そして、中国におけるほかの構造物も、もしかしたら同程度の防火対策しかしていない建物が「珍しい存在」ではない可能性があると考えるのが自然ではないだろうか。

昨年の四川大地震でも、耐震性の不備、もしくはあまりに多い不法建築が、被害を悲劇的にまで拡大させた事は記憶に新しいが、「火災」に関して同じであれば、安心して中国で施設に入る事が出来ないという事に成る。

先のニュース批判は、こういった観点で論じられる事がまったく無かった事に由来している。
まったく気が付いていないのか、気が付いてはいるが「何か」に遠慮して報道を自粛しているのか、報道しようとしてこれまた「何か」の検閲を受けて報道できなかったのか、その「真実」を我々は知る事は出来ないだろう。

だが、もし我々日本国民が中国で被害に有あい。多くの人命が失われてからでは遅いのではないのだろうか?。
僕は悪戯に中国政府や国家そのものに対して批判せよといっているわけではない、だが「間違っている事は間違っている」とキチンと報道する事が民主主義におけるマスコミの「使命」ではないかと思っている。

報道のレベルはその国家の民主主義のレベルを示す物であり、日本のマスコミのレベルは他の先進国家に比べて大きく劣っているといわざるを得ない。
そんなマスコミに何の批判もせず、喜んでワイドショーネタに群がっているようでは、国民そのものの「人間」としてのレベルが問われかねないとはいえないだろうか。

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