プリウスの問題、3代目になって何故起こる? [車]
ソフトウェアの不具合、つまり「バグ出し」は気の遠くなるような手間と時間がかかるそうだ。
コンピューター関連の方な「耳タコ」の話だね。
かつて、飛行機も、70年代後半から、軍用機で「フライバイワイヤ」という、ロットやケーブルを介さない、電気信号に変換して操縦するシステムが導入された
ところが、飛行特性を制御するソフトが、想定していなかった状況で不適合を起こし、試験機が墜落する事故が良く起こってしまった。
また、独特な操縦感覚を要求するシステムなど、パイロットがその感覚になれないと、「ギクシャク」した動きを見せてしまう場合もあるらしい。
プリウスの場合が、それに該当するのかどうかはなんともいえないが、旅客機や戦闘機は、機種別にその機体特性を訓練して習熟した「特定のパイロット」でなければ操縦する事が許されないが、一般に売られている自動車はドライバーの知識や技量に制限や規定があるわけでなく「誰でも」乗ることが前提なのだから、トヨタの記者会見のように「素人感覚では、スーと行ってしまう事も有り得ます」などという話は説明になっていない!
と言うより、マスコミやユーザーをおちょくっているとしか言えない。
また、プリウスのハイブリットシステムは、基本的な部分は「初代プリウス」から大きく変わる物ではないはずで、
まったく未知のシステムならともかく、もはや3代目にもかかわらず、何故今になってこういったソフトの問題が起きてしまうんだろうか?
聞いたことはありませんが、初代や2代目ではこういったトラブルは本当に無かったんだろうか?
であれば、やはり今回のプリウスは、慎重に行われなければならない、ソフトウェアの適合性の検証やバグ出しに関わる開発の部分で、時間を短縮したか、「もう3回目なんだから大丈夫」と簡略化したと推定できないだろうか?。
その目的は一つで、「コストダウン」の一言に尽きる!。
噂では本来239万円程度はするといわれたものを、「インサイト」に対抗できる値段まで下げたのは、もちろん利益率を圧縮した上で、最終段階の仕上げの開発で、「はしょった」可能性を僕は否定できない。
トヨタが本気でユーザーのことを考えて、この問題を本当に解決しようとするなら、多くのユーザーが指摘している疑問に対して、隠したりごまかしたりせずに、真摯に対応して欲しい。
この問題は、もはやトヨタと言う一企業の問題ではなく、日本の自動車産業、しいては多くの国民の利益に関係する事だと思うからだ。
多くの人達とかかわり、世界有数の収益を上げるということは、それに見合う、比例する規模の「社会責任」を、企業自身がが果たさなければならないと言う事を、是非肝に銘じて欲しい。
新型プリウス発売時のブログ主さんの記事でも感じましたが、「推測」を超えて陰謀論のような妄想になってしまうのは困りますので、詳しいことはこれからということでしょう。
by abcd (2010-02-06 19:11)
abcdさん、コメントありがとう御座います。
ご指摘の通り、この話は僕の妄想以外何物でもありません(苦笑)。
今回の問題は、いわいる「初期不具合」の一つで、トヨタに限らず、ほとんどの自動車会社が出す新車には付き物のトラブルなんです。
ただ、「止まる」という、自動車にとって最も重要な事で起きたトラブルであるのと、アメリカ発の「トヨタバッシング」の最中ですから、事が露見して大騒ぎになってしまったともいえます。
ただ、「今までの、石橋を叩いても渡らない」ほど慎重なトヨタでは考えられないようなミスなんです。
起きてしまった不具合をナイショでもみ消す、何時もの手際の良さも含めてなんですが(笑)。
とにかく、技術的にいえば、この項目でも指摘している通り、「革新的な初物」でもなく、いわば「手馴れた」開発であったはずです。
なのに何故?というのが僕の最大の疑問なんです。
abcdさんが「陰謀論の妄想」と感じたところは、利益優先でコストダウンの為に恣意的に開発の手を抜いたという論調のところでしょうか?
ぼくは、トヨタがいくら収益の為とはいえ、恣意的に安全性を低下させるような「手抜き開発」を進めているとは思っていません。
ただ、恣意的ではないにせよ、結果的に開発体制に今回のようなミスを誘発させる問題点を抱えているのではという推論です。
実はこの推論も根拠が無いわけではなく、複数の自動車メーカーーや部品会社の方々から、そのような「現実」をいくつも聞いているからなんです。
現在の製造業の「物作り」の現場は、本当に危機的な状況にあり、現場からは悲痛な叫びが絶えないんです。
その原因の一つに、「コスト優先主義」や「効率優先主義」、「個別能力主義」などがあり、それらの多くは、バブル以降、トヨタから、トヨタを代表する経済界から広められた物である事も事実なんです。
ぼくがあえて陰謀めいた妄想を垂れ流して恥をかいているのは、表向きの話で、特にマスコミの話を鵜呑みにして、それこそ何者化かの「思惑」に乗って、真実から目を逸らされ欲しくないんです。
「事実は小説より奇なり」ですからね。
by 戦闘班長 (2010-02-06 20:46)
こんにちは!
かこにいくつかの政治的もみ消しを実際に目にしていますので、甘く考える体質が根底にあったのでないかと推測してしまいますねぇ。
今回のプリウスでドライバーが感じる空走感よりも酷かったホンダ独自開発の初期のABSを思い出します。μが低い路面での停止距離は驚くほど伸びました。 かなり重要な不具合だと思いましたが、あの際も日本のマスコミはスルーに近い対応と感じました。おそらく専門誌は広報車を貸してもらって記事を書いたり、広告出稿があるので騒がない体質があるのでしょう。
トヨタの場合、初期のスタビリティ・コントロールの設定も人間の感性に違和感を感じるものだったと記憶しています。 今回の会見での弁明と同様に、操作する人間の感性を低く評価している企業体質があるのかもしれません。 もしくは巨大な官僚組織と化して、ネガティブな物事を過小化する自己保身に徹する管理職が多くなったせいなのか。。
by kanchi (2010-02-07 09:51)
kanchiさんコメントありがとう御座います。
ホンダの初期の「ALB(アンチロックブレーキ)」はペダルの違和感も含めて大変なシロモノでしたね(笑)。
雪道でフルロックをかけたら、簡単にスピンしてしまう「程度」のシステムでした。
今なら絶対に「リコール」ですね。
メーカーの新車発表のマスコミ「お披露目」なんかでは、結構ホンネ炸裂だそうですが、「アシ」付き「メシ」付き「ゴルフ」付きだそうですから、本音は書けませんよね。
「操作する人間の感性を低く評価している」というコメントに、トヨタ車のネガのすべてが集約されていますね。
また「巨大な官僚組織」に関しては、トヨタ内部でも憂慮されていたそうですが、結局事態は最悪の方向に動いてしまったようです。
by 戦闘班長 (2010-02-10 18:49)