F15J、信じ難いエンジン2機とも故障の墜落 [防衛]

築城基地のF15がエンジントラブルで墜落した。
一般的には「そういうこともあるんだろうな」と思われるかもしれないが、僕はビックリした。
F15という戦闘機は、エンジンが2機とも故障して墜落しないように作られた、いわば「しぶとい」戦闘機だからだ。
F15は、1960年代の「ベトナム」戦争の教訓をたっぷりと刷り込まれて開発された。
ベトナム戦争では、二機あるエンジンの片方に対空砲火やミサイルを被弾ても、爆発や火災で結局生き残ったエンジンまで被害を受けて墜落してしまった事例が多く、「そうならない」様に設計されている。
また、主翼の片方を事故で失っても基地に帰ってこられるほど、いわいる「ダメージコントロール」や「フェールセーフ」が徹底している機体で、そういった意味で「しぶとさ」をもっているのだ。
エンジンもコントロール系統を完全に2分しているなどしているので、「機械的な部分」の故障で、片方が停止しても一機のエンジンは動いているし、それで十分に飛行できる。
まして2機ともほぼ同時に「機械的な理由で」故障するとは考えられない。
理由として考えられるのは鳥を吸い込んで故障してしまう「バードストライク」で、たまたま密度の濃い鳥の編隊に突入して両方に吸い込んでしまったのだろうか。
もう一つ考えられるのは、最終的にエンジンの統合制御を行っているコンピューターに異常が起きたかだ、
日本のF15は、エンジンが石川播磨島IHIでライセンス生産されている、プラット&ホイットニー社の「F100」型という、アフターバーナー付きターボファンエンジンを搭載している。
現在は改良型のF100IHI220型になっており、このエンジンの特徴は「DCCE」という、統合コンピューター制御システムの導入にある。
個々のエンジンは異常が無くとも、エンジンを制御するコンピューターの、制御の基幹部分でのハード及びソフト部分に何らかのトラブルがあれば、「冷蔵庫電気無ければただの箱」ではないが、エンジンも羽の生えたタダの筒と化してしまってもおかしくない。
この事件を受けて、日本の空を守る要であるF15は、「グラウンド」状態、つまり飛行停止で飛ぶことが出来ない。
当分三沢と築城の「F2」戦闘機と、小松、那覇の「F4EJファントム」戦闘機でアラート「スクランブル発進の為の待機態勢」に付くのだろうか?
いずれにしても早急に原因を突き止めて欲しい。
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