大自然、川は溢れ山は崩れる!貴方の家は大丈夫? [防災]

今回の一連の豪雨で、浸水したり、がけ崩れで自宅に被害を受けた人達はお気の毒としか言いようが無い。
まして、高いローンなどを組んで築き上げた財産が「台無し」になってしまってはかける言葉が無い。
ただ、「夢のマイホーム」を持つのはいいのだが、今買おうとしている場所、まさに建て始めた場所が、自然災害に対しての「リスク」が低いか否か、と言う事に対して、多くの人が若干無頓着であるように思える。
例えば、近隣に河川があって、さほど高いわけではない場所などは、その場所が過去に水害の被害が有ったか否かを良く調べたり、考慮したりする必要があるだろう。
かつて、「治水」と言う、水害を防ぐ土木技術の無かった時代には、水害が起きる、つまり水が溢れる場所には居住区を作らなかった。
名古屋水害のとき、上空から被害の様子を撮影したら、水が来なかった場所は、古くからの街道町が、まるで古地図のように浮かび上がったと言う話は有名だ。
そもそも「田んぼ」の跡地などは問題外で、水が溜まり易いから水田にしていたくらいで、水防の能力を超えるような降雨があれば、そこが水に沈むのは自然の道理だ。
また、山であった場所を「造成」して作られた住宅地など、がけ崩れのリスクが有るのが当然と考えておいた方がよい。
岩盤のしっかりした緩やかな傾斜地ならともかく、多くの造成地は、火山灰などが堆積した、「土くれ」を削ってひな壇にしたような場所がほとんどで、所詮「土」である以上、雨が染み込めば、地盤が緩んで崩れ出すのが、これまた自然の道理ではないかと思う。
そう考えると、「災害に強い安全な宅地」と言うのは、結構限定された場所にしかない事が、お分かりいただけるだろうか?
このブログで何度も書いているが、2~3世代前くらいの時期は、比較的自然災害が穏やかだったらしく、「何十年も住んでいるけど、こんな災害は無かった」と言う話に成る。
まして、戦後、と言うより高度経済成長以後に「主に経済的理由」で開発された地域や建物は、そういった「激甚災害」を、まったく考慮に入れていない場合が多い。
その結果が、「ある日突然我が家が水に沈み、土砂に流される」と言う事になってはいないだろうか。
物事には必ず「リスク」が伴う。
最近の日本人はどうもこの「リスクマネージメント」があまり得意ではないようだ。
それはあまりに「平和」な時期が長すぎたからなのだろうか?。
僕の近所には、一級河川があり、かつては必ず毎年水が溢れて大きな被害を出していた。
その河川の近隣の古い農家など、庭先の納屋の梁の上に、昔の「和船」が必ずのせてあった。それは毎年必ず起きる水害への備えであり、立派な「リスクマネージメント」だと思う。かつてはそういった知恵を持って実践していたのだ。
今後自然災害の「リスク」は増大する事は間違いない。
我々はそのリスクを覚悟した上で、知恵を尽くして生活の安全を確保していかなければならないのではないだろうか。
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