海上自衛隊に「海兵隊」と「攻撃へり」が必要! [防衛]

恐らく多くの人達は、僕のブログを見て「こいつアブネェ奴だ」、「軍国主義の右翼だ」、「変態軍事マニア」だと、思うことだろう。

本人はいたって真面目に真剣に「国際平和」や「国家の安全」を考えているだけで、世界的に見れば、一般国民が政治の延長線上として「軍事」の知識をもち、それを語るのは「普通」の事だ。

そんな事も分からない人間ほど、自衛隊への「シビリアンコントロール」を無意味に叫んでいるけど、その姿は本当に滑稽であるとしか言いようが無い。

自衛隊のソマリア派遣で改めて思うが、現代の国際状況を鑑みて、現実には他国の空海軍との全面対決と言う事態より、第三国の不審船や、犯罪組織、海賊、テロリストなどの、いわいる「ノンガバメントフォース」NGFとの戦闘が勃発する確立の方が高いとはいえないだろうか。

このあたり、海上自衛隊とは「長年の宿敵」「犬猿の中」とも言える(それも困るんだけど)「海上保安庁」との線引きと言う問題も有るのだが、ここは一つ、真剣に考えてもらいたい事が有る。

一つは、海上自衛隊に「海兵隊」を正式に組織して欲しいということだ。

かつて、軍艦の戦闘は、相手の船に乗り移り、又は乗り移ってきた敵艦の乗員同士が「ちゃんばら」や打ち合いをして雌雄を決したものだった。
これは洋の東西を問わない。

また、「盗賊」として、自分の利益の為犯罪行為を働くわいる「パイレーツ」と、国家戦略の元、敵対国家に対して海賊行為を行うもので、国家から承認を得て援助も受けていた私椋海賊、「コルセア」のとの戦闘も、相手は船を沈めるのが目的ではなく、「積荷」や「乗員」がターゲットである場合がおおいはずで、勢い人間同士の戦闘と成る事が多かった。

また、海軍艦艇は、相手国家の沿岸部への軍事力の投入と言う役割があり、当然地上との戦闘が想定されていた為、「上陸部隊」が乗船して、地上軍との戦闘を行う事が多かった。

ところが、日本の海上自衛隊の場合、本来の「海軍」として、当たり前に想定されていた戦闘が想定されておらず、「対人海上戦闘」「小型船舶との戦闘」などという装備も訓練もしていなかった。

憲法上の制約から出来なかったし、米海軍の「補完戦力」である海自はする必要も無かったし、その辺りが「沿岸警備隊」としての「海上保安庁」の領分だったので、問題もなかったのかもしれない。

また、自衛艦艇に戦闘部隊を乗船させるなど、「上陸作戦を前提とした侵略行為だ」と、言いがかりをつける第三国や、事も有ろうか国内の「無責任パラダイ的平和主義者」の格好の標的にされていただろうから、土台無理な相談だったのかもしれない。

しかし国籍不明部隊、武装した犯罪組織、海賊などの小型船との具体的な戦闘が想定され、また、他国を侵略するのではなく、日本の領土内でも、離島や一部沿岸地域が、占拠されたり、テロリストが潜伏するなどの事が想定され、その捜索と掃討には、艦艇からの陸上部隊の投入(ヘリボーンも含める)は不可欠であり、現在海自が保有している特殊部隊では、規模的、質的に不足してくる事が考えられないだろうか。

もう一つの提案は、上記の事と関連するのだが、海上自衛隊の艦船や基地に、全天候飛行、哨戒、攻撃能力を有した、「攻撃ヘリコプター」を配備出来ないか?ということだ。

現在の艦艇や、大型固定翼哨戒機では、数の問題も含めて、空間的な「広さ」と、迅速に対処する為の「時間」の問題で、事実上監視の「穴」が数多く出来てしまい、問題ではないかと思っていたからだ。

海自にも哨戒ヘリはあるのだが、これはどちらかと言うと「対潜水艦」の策的を目的に開発されたヘリコプターであり、海上や沿岸部の夜間や、悪天候時の策的能力は限定的であるはずで、まして機関砲やロケットランチャー、場合によると小型対空ミサイルを装備した相手との交戦は、事実上出来ないのではないだろうか。

本来であれば、夜間や悪天候でも索敵が出来るような暗視カメラ、照準システムやレーダーなどを備えて、ある程度の攻撃を受けても作戦が維持できる、飛行できる、乗員の生命を守れる防御構造(装甲版など)、対ミサイル防衛システム(ミサイル警報やチャフ、フレア散布装置)を装備して、機関砲や、対地、対艦、場合によると小型対空ミサイルの装備、運用が可能で、広いエリアの海上や沿岸部を飛行できるような航続距離と航法システムを持った機体が望まれる。

まあ、この要求を余すことなく達成しようとするとAH64アパッチなどの「戦闘ヘリ」にしなさいと言う事に成るのだが、アパッチに限らず、こいつらは非常に「高い」代物で、限られた予算では数を多く装備する事は出来ない。

こういった哨戒攻撃ヘリは数が揃わないと意味が無く、特に日本のように海岸線が長大で、多くの離島群島を有している場合尚更そうなる。

ある程度の数をそろえる為には、輸送や救難に使用している「汎用ヘリコプター」や、一般に販売されている「民間ヘリコプター」を改造して、対潜哨戒ヘリも含めて「ファミリー化」して、数を揃えて単価を下げるとか、複数用途に使用するとかの工夫は必要になる。

以上これらの事は、くどいようだがボクの「妄想」の産物であり、実際このような事が現実に考慮されているわけではない。

また、「地上部隊」や「ヘリコプター」の装備ともなると、「陸上自衛隊」や「航空自衛隊」との兼ね合い、ブッチャケタ話「縄張り争い」が勃発してしまい、これは古今東西、如何なる国家でも起きてしまう事ではある。

だが日本も、日米安保の陰に隠れ、愚かな野党や無知で能天気な国民を騙して、政官財で余計な装備や使えない装備に莫大な税金を投入して私服を肥やし、非現実的で、使えない装備を渡されて、日本国内で「戦争ゴッコ」をしている、又は自衛隊にさせている場合ではなく、現実的に「国民の安全を守り、国益を守り、一部国家のエゴではない国際協調の下、国際貢献として軍事的は活動をする為には、現状に即した装備を、適正な性能と適正な入手価格で整備しなくてはならないはずだ。

法外な値段で、それこそ天下り先を作る為に防衛産業を存続させる為に、国産兵器を購入したり、世界の軍事的優位性のための象徴として作られた、「究極兵器」としてのステルス戦闘機を、これまた法外な値段で買いあさろうとする行為はもう辞めてもらうわけにはいかないのだろうか?。

何時まで経っても法解釈の不毛な議論や、周辺国家へのお詫びと称して、非現実的ないびつな組織としての「自衛隊」では、現実に即した、「本当に国民の為になる」組織として、本当の平和国家での有るべき組織としての「道筋」すら見えては来ないだろう。

このあたりは、一人一人の国民が、本当に「恒久平和」や「国際関係」、「国民の安全」、「外交戦略」、「国防問題」を真剣に考えて、コンセンサスを持って政治に物を言っていかなくては絶対に前進する事は無い。

是非これらの問題に多くの人達が関心を持ってくれる事をボクは願っている。
その為なら、僕自身が「軍事オタク」とか「危険人物」とか罵られるのは名誉な事だと思っている。


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橋大工

ご意見に賛成します。
残念ながらAH-64Dはたった10機で購入が打ち切られましたが、同系統の攻撃ヘリないしはV22オスプレイを改良して攻撃機能を持たせたものを国内生産できるようにするのも一つの方法かと思います。
これらの配備としてはひゅうが型護衛艦と現在建造中の22DDHに搭載するのが理想的でしょう。
ただしおっしゃるように自衛隊版海兵隊の創設はぜひ必要と思います。
でも徴兵制ではなく、やる気のある若者を募集するのがよいかと考えます。
by 橋大工 (2012-10-16 10:44) 

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