いつの時代もいる、「人の弱みで金儲け」する奴 [雑感]

兵庫、大阪、京都と関西圏で広がる新型インフルエンザだが、この機の乗じて銭儲けに走る輩が絶対現れるだろうと思っていたが、「案の定」出てきた。

マスクを大量に買い込み、路上でマージンを載せて売り歩いている奴がいるらしく、何と「会社の指示」でやっているらしい。
まあ、TV局お得意の「捏造」でなければの話だが(笑)。

しかしなんともあさましい限りだ。ホントにいるんだから、あきれて熱が出そうになった。

まあ、さすがは「関西商人」というべきなのか、そもそも日本人というのはこの程度の人種なのか。
この手の話は、実は昔から珍しい話ではない。

若い人はまったく知らないかもしれないが、明治時代の大昔、日本はロシア(帝政ロシア)と戦争をしていた。
事の良し悪しや真実は置いておくと、日本人の立場からすれば、世界の超大国であったロシアに侵略を受けたと一般的には認識されていた。
事実、歴史的に日本は常にロシア(ソビエト連邦も含む)の脅威を認識しており、反動で無謀な大陸進出の、心理的な原因のひとつともされている。

さて、そのロシアの軍艦が攻めてくる(バルチック艦隊)事が判明し、国内は大騒ぎとなった。
で、いつ襲ってくるのか見張るのに、海岸の見晴らしの良いところに、材木で高い「やぐら」を組んで、監視しようという話になった。

当時はレーダーなんてものは当然無く、飛行機も無かったから(軍用観測気球はあった)高いところから見張るしか手段が無いわけで、当然その事業には国民の安全と国家の命運がかかっているし、多くの国民も理解していたので、当然喜んで協力してくれる「はず」であった。

ところが、一部の材木問屋や商人は、軍が材木を大量に買い必要なことを知っていながら、それを利用して、事前に大量に買占めを行い、価格を不当に吊り上げて、大もうけをしたということだ。

その商人にとって見れば、金儲けをすることの方が重要で、国家の危機を利用することに何の躊躇も無く、良心の呵責も無かったのであろう。

現代でもこういう人間がいて、「金儲け優先」で企業を起こし、商売をしているのだから、最近流行の「食品偽装」などは、当然のようにおきて当たり前とも言えるだろう。

しかしその行為が、より大勢の人たちや、地球環境も含めた「公共の福祉」にそぐわないのであれば、そういった企業や個人はもっと糾弾されてしかるべきではないだろうか。

そういえば北朝鮮の核実験で、放射能に対する過大な不安が社会で増大すると、「この薬は放射能に有効です」みたいな話が広まると(事実そういった類の薬剤は存在する)、それを買い占めて不当に高く売って設けようとする連中が出るんだろうなと思いつき、おそらくそうなるだろうと思ったらますます憂鬱になってしまった。

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kanchi

不景気の波がこのまま大きくなると、「鈴木商店、焼き討ち事件」のような事も起こるかもしれません。

「「人の弱みで金儲け」を行う商売人もいれば、北朝鮮の驚異を騒ぎ立てて防衛費増額で、役に立たない米国製兵器の購入を企てる政治家なんぞも良心なんてないのでしょうねぇ。
by kanchi (2009-05-26 20:16) 

戦闘班長

日本人は云々と書きましたが、古今東西よくある話ではあります。
現代の日本でも、一般の人が知らないだけで、巨額の防衛費が無駄に使われていますから、もっと関心を持ってほしいです。

そうですね、ここまでくると怒りの心情的には「焼き討ち」というレベルだと思います。
まあ、不穏当な行動は慎むべきとしても、現代の日本人は良くも悪くも「おとなしい」というか、牙を抜かれたというか・・・。

これでは、「あんな程度」の現政権にコケにされて、居座られたても、しょうがないんでしょうか?
by 戦闘班長 (2009-05-26 20:49) 

kanchi

先のコメントで書き漏らしましたが、今回のインフルエンザ騒動に乗じて楽天が店舗を煽って「この際に、マスクで設けろ!」と煽り立てていたと、毎日新聞やTBSが報道していましたね。ランジェリーショップまでマスクを販売するのは明かな便乗商売。

在庫が無くても発注受けてまで売り上げ上げろという主旨にとれる文面のレターが出されていたとか。 まさしくマスクが入手できない人の弱みにつけ込んで、儲け主義であることが露呈しましたね。
by kanchi (2009-05-27 20:13) 

戦闘班長

急成長して成功した企業は「手段を選ばず」という印象が強いです。
収益と規模拡大がすべての価値観となると、末路は「ライブドア」を見れば一目瞭然ですよね。


by 戦闘班長 (2009-05-27 21:10) 

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