民主党圧勝は、成熟した民主主義への遠い第一歩か? [雑感]

このブログを書いている時点で、既に民主党の圧勝が決定し、新しい政権が誕生する事になりそうだ。
しかし、僕は民主党政権に「まったく」何も期待していない。

おそらく「史上最強の野党」として、自民党が長年社会党などにやられたけ意見を踏まえて、一事が万事政権にけちを付けて、難癖を付けて、足を引っ張る事は目にいえている。

当の民主党自体に、本当に筋の通った政策を持って、この国の未来を切り開いていく力も能力もない事は明らかで、民主党に投票した有権者でさえそんなことは承知の上での投票だったはずだ。

多くの政権や候補者の「マニフェスト」や「公約」などを聞いたが、日本の今の何が悪くて、何を変えて、どんな日本にしなければならないかという明確なテーゼを持って、有権者に訴えかけた物はいないと断言できる。

こんなやつらが政権をとったところで、明るい未来が見えてくるとは思えないし、何かが変わるとも思えない。
それどころか民主党は、本当に国民の為の政治を実現する為に政権をとろうとしているのではなく、自民党が長らく居座ってきた、この国の権力構造の上に、自民党を追い出して無条件で乗り移ろうとしているだけではないのか?という疑念が払拭できない。

だがぼくは今回民主党に投票した。

それは、気に入らない政治家や政党は、本当に国民の事を考えない連中は、選挙によってその首を挿げ替える事が出来るという、民主主義の大原則を示す為だ。

偉そうな事を言っていても、国民の意思で、気に入らない政治化は、国民の手によって葬る事が出来るという、当たり前だが、重要なことを、多くの国民が自覚できただけでも、今回の選挙は意味があるのではないだろうか。

それは確かに大衆迎合を招き、「衆愚政治」と呼ばれる物になってしまう事は否定できないが、選挙により代表を選び、自分達が選んだ代表の責任は、結局は有権者が取らなければならないという事を、日本国民は今回の事で自覚していかなければならないだろう。

政権に、国民の目があるという緊張感を生んで、国民も代表を慎重に選ばなければ成らないという、本当に当たり前の事を学ぶ為の第一歩であったのが今回の選挙だったのかもしれない。

これで終わりではない!。これからが始まりだ!。
そしてその道はけして平坦ではない事は覚悟しておいた方が良いだろう。
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kanchi

今までの自民党政治では米国の属国のままで内政は官僚まかせの体質は国が崩壊するまで続くであろうと感じていましたから、民主党そのものに期待するかは別にして、方向転換のためのきっかけになればと考えています。

できれば谷垣さんが総裁選で敗れて、ベテラン老害議員の影響力が低下してくれて、与党民主の尻をたたき続けてくれることを期待しています。
by kanchi (2009-09-21 21:13) 

戦闘班長

ある意味これでようやく進駐軍の「占領」から、本当の意味で独立できる転機ではあると思います。
まあ、相当の「ゆり戻し」は覚悟が必要でしょうけど。

谷垣さんは熱心なサイクリスタで、応援したいのは山々なんですけど、あの時代劇の「悪代官」そのものともいえる「森」の影響tがちらほらしているようでは、お引取り願いたいですね。

しかし、ああいった「妖怪化」したくそ爺が跋扈しているというのは、我慢なりませんね。
何でこうも日本の政治家は往生際が悪いのでしょうか?
本当に見苦しいです。

特に「総理大臣」経験者は、退陣後即座に政治家を引退して、更に現政権に影響力があってはいけないですね。

「回顧録」を出版し、講演活動をしていればいいんですよ。



by 戦闘班長 (2009-09-22 19:58) 

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