適正な防衛調達は、出口の不正を暴く事では達成できない! [防衛]


ここ数日、マスコミ達の、金儲けの餌と化している、防衛省の接待疑惑だが、こんな話を今更大騒ぎする方が恥ずかしいくらい、「そんな事は当たり前」のことで、不正を正す正義の味方面するマスコミたちはが今まで手を出さなかった事自体「不正義」と言えはしまいか?

防衛予算に関しては「グレーゾーン」が多く、また過去において数多の疑惑が取りざたされており、国民の知らないところで巨額の税金が動いているという現実があったし、多くの国民は理解できなかったはずだ。

そもそも日本人は、先進国で、これだけの規模の国家でありながら、あまりにお粗末なほど国民全体が「軍事音痴」である。

国家とは事の良し悪しや、正義、不正義を論ずる以前の基本的な部分で「自分達の安全と平和を守るためには、最低限の軍事システムが必要である」という国際常識さえ通じないほど日本はオメデタイ国になっている。

また、軍事とはその暴力性の善悪以前に、政治形態の一つの形であり、国際関係を考えるに当たって、相手をどうのこうのしようとする以前に「丸腰でコンニチワ」などという長閑な話はありえないのである。

また、現在の国際関係において、軍事的オプションを正面に迫ってくる国家の方が稀であり、例えば、北方領土の問題があるからといって、ロシアの艦隊と日本の軍艦が海戦を始めるということはまず有り得ない。

よって、「本気でドンパチ」するために、殺気立って待ち構えているわけではないが、周辺国家の政治形態や、国家戦略などを十分研究して、「相手が、紛争解決の手段に軍事的オプションの行使を躊躇わせるだけの戦力」は、「国家予規模に見合った、出来るだけ効率よく、最低限の予算で」備える必要がある。

その上で国家の安全とか平和が何とか保たれている訳で、本来国民一人一人が、国政に代表を送り出さねば成らない以上、「僕カンケーナイからわかんない」とか「そんな野蛮な物はこの世からなくなればいいんだ」と他人事のようにほざくのは、勘弁して欲しい。

要するに、そういう国民の「軍事無関心」を良いことに、「どうせ何やったって判らないんだから、みんなで甘い汁を啜ろう」と言う輩が半世紀以上もこの国に蔓延ってしまったのではないだろうか。

今回の疑惑に関しても、接待で甘い汁を啜った話はけしからんと言う戯言しか聞こえてこないが、そもそも何で「あの位の規模の軍用輸送機を高い金を使かって、国産で作らなければ成らないのか」という根本的な部分に関して、肝心の国会の場で議論された形跡が無い。

この手の話を持ち出すと、日本の防衛調達は国際常識から思いっきり逸脱した「摩訶不思議」な事があまりのも多く、詳しくは書かないが、その筋の人なら知っている、何のために装備したか判らない「ミネベア9mm自動拳銃」や、使えないことが判っていたのに導入した「ハイドロフォイルのミサイル艇」、エンジンから完全新開発した、世界一贅沢な4発ジェットエンジンの「XP1哨戒機」、出来合いを導入すれば早急に安価に戦力化できたはずの「F2支援戦闘機」など、何故導入したかや、何故国産なのかというちゃんとした論議の無いまま、多額の税金を使われたものがあまりに多い。

本来なら、野党が、「国防かくあるべき」という論点から、防衛装備に対してきちんと論議をしなければ成らないはずだったのが、ご存知の通り、日本の野党は国政に何の関係も無い「無責任政党」ばかりで、「奇麗事」だけ御託を並べているので、肝心なことが何一つ論議されないまま「政官財」思惑のまま、多額の税金が使われてしまい、その本の一部が、今回の接待疑惑として明るみに出たに過ぎないのだ。

軍事力なぞ使わないのならそれが一番で、無ければそれに越した事が無いなんて事は当然のことで、税金を使う以上、国民の納得する使い方で、最低限の規模にするべきものである。

アメリカのように軍事力の誇示と、巨大な組織ありきの経済システムが出来上がってしまった国は、「戦争を作り出しても」巨大な軍隊を維持しなければならず、本来の国際常識で言えばアメリカが異常なのである。

また中国も、根底にどうしても「中華思想」があり、民意が反映されない政治形態である以上、他国を圧倒する軍事力を持とうとするのは自然な成り立ちである。

それに対してわが国は、わが国として国際関係の確固としたビジョンも示さず、これらの国々と話を混同して靡いたり、敵視して無駄な軍事力を持つ事自体、それが「周辺国家への脅威」であり、悪しき帝国主義への回帰ではないか。

今こそ日本国民は「他人任せでは無い」「自らの意思での選択」による正常な国際関係を築くべきで、それこそが成熟した「大人の民主主義国家」であるはずだ。

いつまでも「お上」まかせで、面倒な事は全部他人におっ被せる様な無責任な態度では、本当の「平和」はありえないと知るべきだろう。

所詮他人によってもたらされた平和なぞ、他人の都合で簡単に崩れてしまう物で、あほなマスコミに載せられて、ちんけな接待に怒るのではなく、まず「国家戦略」からきっちりとしたコンセンサスを議論して、国民の意思の反映した「真のシビリアンコントロール」を構築する必要があるはずだ。


度重なる海上自衛隊の不祥事、組織の不条理が隊員の規律を削ぐ [防衛]


最近の海上自衛隊の不祥事は目に余るものがある、憶えている物でも、試験問題の漏洩、自殺の多発、隊内いじめ、機密漏洩、潜水艦の漁船との衝突、麻薬汚染、と数えればきりが無い。

これは、問題を起こした隊員や、特定の部隊と言うレベルではなく、海上自衛隊という組織全体に、隊員の規律が低下する(民間企業ではモチベーションやスキルの低下)深刻な問題を抱えているからと判断せざるを得ない。

だが何故「海上自衛隊」なのだろう?。他の空、陸自衛隊と、何が違うのだろう。

部外者のまったくの素人だがいくつか思い当たる点をまとめてみた。

1、有事に際しての「実戦の切迫感と恐怖」が、近年増大した

海上自衛隊は、冷戦時代、アメリカ海軍の、特に第7艦隊の補完兵力と位置づけられてきた期間が長くあり、主力正面はアメリカ海軍が受け持ち、海上自衛隊は、極論を言えば「第7艦隊の対潜、対機雷部隊」という意味合いが強く、面と向かって海上戦闘を行うという想定に現実味が無かった。

だが、中国や北朝鮮の海上脅威が増していく中で、具体的に仮想敵対国の艦船と砲火を交える可能性が増大し、海外への艦艇派遣なども増えて、「実戦」の現実味が身近に成っていった事が、「所詮元は平和ボケしてた国民」の一人であった隊員に精神的負担を強いているのではないか。

2、旧帝国海軍の伝統が、特に上層部の「官僚化」と言う弊害を増長させていないか。

3自衛隊の中で、海上自衛隊は、旧日本帝国軍の伝統を、最も色濃く残している組織である。特に幹部たる士官の教育は、旧帝国海軍と同じ、広島県の江田島で行われており、自ら「江田島魂」を鼓舞しているくらいだから、「有用な精神」と自認しているのだろう。

確かに、旧帝国海軍は、当時世界で3本の指に数えられる規模と優秀さを世界に誇っており、太平洋戦争ではイギリス海軍を極東から追い出し、アメリカ海軍も、太平洋艦隊が壊滅寸前まで追いつめたるほどの優秀な海軍だった。

確かに現場で船を動かしている将兵は極めて優秀であったが、海軍の上層部は官僚的に硬直していて、科学技術、装備、戦術の著しい変化に対応できず、結局はアメリカ海軍に完全に壊滅させられたと言う事実を忘れてはいけない。

行き過ぎた「エリート主義」や「官僚化」は、現場軽視につながりやすく、自分達の出世と保身のため、平気で現状を無視した施策や命令を行うので、特に現場を切り盛りしているベテランの下士官が、現場との板ばさみになり、やる気を失ってはいないだろうか。

3、自衛隊員の社会的な地位が不当に低すぎはしていないだろうか?。

日本において、憲法第9条の存在から、事実上軍隊でありながら、長らく「他国に脅威を与えてはいけない武装集団」という、矛盾に満ちた組織であったがため、国民の自衛隊を見る目は厳しく、過去においては、激甚災害で多数の死傷者が発生しているのにもかかわらず、革新系の知事が、出動要請を固辞したなどもあり、「国民の生命と財産を守る」と言う崇高な任務でありながら、多くの国民の理解を得られないという矛盾が隊員のトラウマとなっていないか。

また、欧米などでは、例えばその国の軍隊自体の認知度と理解が高く、軍人の社会的立場も相対的に高い。また軍を退役しても、肩書き通りの名誉は保持されている。

だが日本ではそもそも自衛隊員の社会的認知度と地位が低く、ましてや退官すれば、たとえ高級将校であっても、「ただの人」であり、命をかけて国家国民に尽くしたところで何の見返りも無い。

これでは一朝有事となっても、張り合いが無いことおびただしいくは無いか?。

で、幹部達が、キャリア官僚よろしく、賄賂や天下りで私服を肥やしている様を身近で見ていれば、「ばかばかしくてやってられねぇ」とばかり、機密を敵対国に売り飛ばしたり、厳しい任務に耐えかねて薬に手を出したりするのもしょうがないのではないだろうか。

僕はとある自衛艦艇の一般公開で、護衛艦に乗船して見学をしたことがあるが、以前起きた「不審船」事件の直後で、甲板の手すりに、機関銃が設置されている事に気が付いた。

まあ確かに無いよりはマシとはいえ、簡単な銃座にくくりつけられた機関銃では、揺れる船の上からは、有効な射撃が出来ない事は明白で、その旨を近くにいた下士官に質問したところ、「そんな事は貴様に言われなくとも判っているんだ」と言わんばかりの態度で、「こんな物じゃ役に立たないでしょうね」と返答された事が印象に残っている。

どうも彼は、アホな質問をした素人の僕に対して怒っているのではなく、「現場の実態も知らないくせに、こんな役に立たない物を装備して、体裁だけは整えようとしている」上層部に対する怒りと、やるせない思いが先の態度に出ているなと見受けられた。

もしこれが、かの下士官だけの、その艦艇だけの組織的問題であれば良いのだが、海上自衛隊全体が是に近い有様であれば事は深刻だなと思っていたので、今の現状を照らし合わせれば、如何に海上自衛隊という組織が、深刻な内部矛盾を抱えているという現実に深く憂慮してしまう。

憂慮ついでに言えば、政治が、特に野党が、まっとうな防衛政策を持たず、数多ある問題に対して政府や与党に対して有効な論戦を仕掛けられず、まったくの役立たずであると言う現実が本当に情けない。

シビリアンコントロールが大原則の自衛隊である以上、政治の無能は、そのシワ寄せをもろにくらう事になる。

このまま国民の理解もなく、政治的にも自衛隊が抱える問題にメスを入れることが出来なければ、海上だけではなく、自衛隊全体で状況はますます悪化する事になることは明白だ。

何も武力紛争のときだけでなく、人災、天災などで自衛隊が必要になる場面は、今後確実に増える事は間違いが無い。

すべての隊員が、誇りを持って、国民の生命と財産を守るために、喜んで「命を張って活動できる」ように、我々一人一人の国民が、政治を動かす為に声を上げて訴えていかなくてはならないのではないだろうか。


何故日本中の民間人が焼き殺されたのか考えよう。 [防衛]


62年前の今頃は、東京の下町は、アメリカ陸軍の(当時空軍は無かった)ボーイング(ジャンボジェットなどの旅客機のメーカーだよ)B29スーパーフォートレス爆撃機からの低空からの焼夷弾(人を焼き殺す目的の爆弾)の絨毯爆撃を受けて、丸焼けになり多くの被害者が出ていた。

今日は太平洋戦争の末期、1945年3月10日に行われた「東京大空襲」の日である。

日本がアメリカと戦争をしていた事など、教科書に載っているぐらいで、まったく実感がわかない人達の方が多くなっているはずだが、戦争の末期、こうやって日本中の主要都市は、爆撃により壊滅させられていって、広島、長崎には核兵器「原子爆弾」が投下され一瞬で壊滅させられてのである。

これがどれだけ凄惨で恐ろしい事であるか「戦争を知らない子供たち」(ちなみに僕が生まれた頃はベトナム戦争が始まっていた)には心情的に理解する事は出来ないだろう。

まあ、その戦争そのものは、日本がロシアの東進を跳ね除けて、世界の列強が貪り食おうとした中国大陸に進出して、利権を独り占めしようと戦争を起こした事をきっかけに、世界中(連合国側のヨーロッパ諸国)からつまはじきにされて(自らはじけた?)、軍事的、経済的な包囲網(ABCD包囲網)を構築され(なんだか今の6カ国協議のような)、やけっぱちの挙句の果て、アメリカのハワイ(アメリカの自治領で、1950年合衆国50番目の州に)の真珠湾の海軍基地と停泊する艦船を、宣戦布告をせずに奇襲をかけるという騙まし討ち(この件は、諸説紛々異論が叫ばれている)によって始まった。

喧嘩は始めたほうが悪いし、重慶爆撃、南京大虐殺、731部隊、強制連行した朝鮮人労働者、従軍慰安婦(書いていてげんなりする)など、よその国で悪辣非道の振る舞いをした悪い侵略者の日本は(起きた事実とは別に真実は闇の中だ)が圧倒的に加害者であり、ポツダム宣言を受け入れて、無条件降伏をして、戦争犯罪を「東京裁判」で裁かれたのだから、「爆撃されて原爆の実験台になったたくらい」の酷い目にあっても我慢しろと言う事なのだろうか。

戦争の是非を問える立場では無いし、当時のアメリカの作戦に文句も言えない(言ってるけど)が、僕が無い頭を使い、色々調べてみても、どうしても理解できない事がある。

それは、何故当時の日本政府(軍、軍閥、皇族、財閥)は、負けが決定していた戦争を長引かせたのだろうかと言う事である。

勝てる戦争ではなかったと言う話はともかく、戦況の推移で、海軍の主要戦力が壊滅した1944年10月のレイテ沖海戦(捷一号作戦)の失敗で、完全に日本の「負け」が確定しており、この時点で連合軍と講和していれば、少なくともその後行われた戦争史上最悪の愚行といわれる「特攻」や翌年から始まる日本の都市空襲、南方や千島列島で来た無残な「玉砕」、ソビエト軍参戦による民間人にも行われた残虐行為、その後のシベリア抑留などで、両手両足で数え切れないほどの人たちが命を落とす事は無かったのではないだろうか?。

歴史に「イフ」は禁物である事は重々承知しているが、何故、如何なる理由で当時の日本が降伏を拒み続けていたのかと言う「真実」を我々はどうしても知り、後世に伝えていかなくてはならないのではないだろうか。

これは僕の戦争体験者である母から聞いた話ではあるが、母の実家のあった都市は、陸軍の大きな師団や、軍事工場のある都市で、空襲によって庶民が暮らしている下町を中心に(米軍は庶民を徹底的に抹殺して戦争継続を躊躇わせようとしていた、子供の頃の叔父は民間人でありながら艦載機に執拗な銃撃を受けた)、徹底的に爆撃を受けて焼け野原になってしまったそうである。

母の記憶では、爆撃があった前日、近所の家で引越しがあったそうだ、それが家財道具だけでなく、ふすまや畳まで剥ぎ取って持ち出す徹底的なもので、不思議に思ったそうである。

そして、その家には、陸軍の高級軍人が下宿していた事から、母はその軍人から、その都市が狙われる順番で、近々空襲にあることを知らされていたので、自分達だけ(他言無用であったろう)逃げ出したのではないのかと言う、疑念と怨念が晴らされないと今でも語っている。

こんな話は実はいろいろなところで聞いたことがある。あの戦争で特定の人たちは、確実に恩恵にあずかり、災難を逃れ、戦後「名士」として政財界に君臨していた人もいる。

一般の庶民は、業火に焼かれ、召集令状で借り出された貧しい農民は、異国の地で骨になってしまった。何かが間違っていないだろうか、何かを知らねばならないのではないだろうか?。

僕はこの問題をそのままにしておいて、日本の明るい未来はないと信じている。

戦後半世紀以上、「本当の」過ちを知らないフリをして、繁栄の恩恵にたっぷり漬かっていた我々だが、このままそれを無視して、もしくは無かった事にしてこれからも今まで以上の繁栄を享受できる、または享受して良いと言う保障と権利がどこにあるのだろうか。

「人間の幸せと不幸せは、人生の最後までに必ず収支計算の帳尻が合う」と言うのが僕の人生のポリシーだが、民族の、国家の歴史も同じではないだろうか。

焼夷弾や原子爆弾で焼かれた人や、戦死した人、異国の島で病死や餓死した英霊たちの魂で、本当に日本の歴史的「汚点」の収支は取れているのだろうか?。

実は自分と子供たちの魂もその収支計算に入っていないとは言い切れないかもしれない。

そうでないことを祈るのみであるが、どうも最近の世相や政治家達を見ていると、実は新たな借り入れを増やしていて、現実的な財政の負債とともに、歴史的な負債も増やしているような感じがしてならない。


核兵器、持って悪魔の仲間入り?、死して正義を貫くか? [防衛]


地球の全生物を死滅させることの出来るもの、それが核兵器だ。

日本は唯一他国からこの悪魔の兵器の攻撃を受けて、人体実験とその脅威による世界に向けての威嚇の為の生贄にされたことは事実だ。

そして皮肉にもその核兵器を落とした国の「核の傘」に入り、60年もの長きにわたり、紛争にあえぐ他国を横目に平和を貪ってきた。

だがこうなることを選んだ当時の指導者を非難できる人間は、少なくとも日本国内にはいない。みんなその恩恵をたっぷり享受してきたからだ。

要するに、被爆者を含む戦争被害者の「人柱」の上に成り立った繁栄で、その繁栄を十分に享受してきた我々がしなくてはならないことは、二度と戦争と核兵器の被害者を「自分達のエゴと欲望」のために、この世に出さないことなのである。

しかし、現実的な国家の安全保障と戦略の前には「核の脅しに屈しない為に核兵器を保有する」という選択も考えなくてはならないのが悲しい現実なのである。

事此処に及び、「まるで人事のように」ゲーム感覚で軍事を論じたり、夢物語のような平和主義道楽をしている余地は無くなった。

日本国民は、全世界に向けて平和憲法と非核三原則の国是を、現実の安全保障と国家戦略のために破棄するのか、例え核の威嚇を受けても、さらに具体的に攻撃を受けてさえその犠牲をいとわず守り通すのか、待った無しの二者択一を突きつけられているといえよう。

人間トコトン追い詰められると本性が現れる。現実主義者にしても、平和主義者にしても、誰が本当に国民の安全と世界平和の事を真剣に考え、行動しているかがハッキリするだろう。

僕としては、脅威をちらつかせて無用な軍事力を拡大しようとする不貞の輩や、平和、反戦を旗印にして、国民の平和の願いを食い物にしている個人や組織達の、化けの皮がベリベリと音を発てて剥がされて行く事を強く希望したい。

真の世界平和の遠い道のりに、多くの人々が勇気を出して進んで行けるようになる為に。


北朝鮮問題、当てにならないマスコミの解説 [防衛]


もう大騒ぎである。民報のマスコミはこぞって情報をかき集めて垂れ流しをしている。

ただとても気になるのが、核兵器に関してのTVや新聞のコメントが、なかり的を外れていることだ。

これはまったくの素人が、関係各方面から情報をかき集めているものの、その真偽を見抜くだけの専門性を持った人材やシンクタンクを持たず、諸説紛々とした情報を垂れ流しいているからだ。

軍事関係は言うに及ばず、核兵器ともなれば、当然普段まったくかかわりの無いのがこの国の常識で、核に関しては軍事関係の筋の人でも誤解していることが多いそうである。

また、本来であれば情報の出所をきっちり確認して、その情報筋が度のような立場や国家がバックにあるかを考慮に入れて情報を整理しなければならないが、その形跡も無い。

普段部数や視聴率を気にしてワイドショウのような刺激的内容を日々追いかけて流しっぱなしにして、報道部局にちゃんと分析を出来るだけの人材や体制を整えておかないから、緊急の時にはまったく役に立たない烏合の衆と化してしまうのだ。

マスコミのレベルの低さは、そのまま日本の民主国家としてのレベルの低さを世界中にさらしているような物だから恥ずかしい限りである。

だからろくな政治家や政党が育たないわけで、TVで芸人なんかに政治家を批判させても意味が無いし、際立ってレベルが低い。

これでは育ちのいいロクに喧嘩の仕方も知らないような、お坊ちゃまお嬢ちゃまの揃った、今の政府では先が思いやられる。

国民としても正確な情報を元に冷静に判断したいところだが、少なくともTVや新聞で数社、できれば外国の配信会社のニュースを何種類か見なければ、とてもじゃないがフジテレビやテレビ朝日あたりのニュースワイドショウ辺りを見て知ったフリをしても、実はまったくの見当違いだったということになりかねないので、十分注意してほしい。


北朝鮮の核実験、核問題のそもそもの張本人は誰? [防衛]


今回の北朝鮮の核実験に関して、僕の周りの人たちは以外に冷静だった。理由は簡単で「事の重大性が理解できない」からである。

関心があるのは放射能が漏れているか否か程度で、今後の国際情勢に深刻な影響を与えるなどとは、夢にも思っておらず、それが自分の生活や安全にかかわることだと言う観念も欠けているのを見ると、このままそっとして置いた方が本人達は幸せなのだろうなとと思った。

これが、国際的政治センスの無い、平和ボケ日本人の面目躍如と言うべきだろう。

ただ、面白い反応があって、「北朝鮮も悪いけど、もっといっぱい核兵器を持っている国々が自分から核兵器を廃絶しますというのが筋で、自分達はたんまり持っているくせに、人には持たせないというのはおかしい」と言う内容の話を多く聞いた。

そりゃそうだ、それが筋ってものだと膝を叩いたが、なまじ、複雑な国際情勢を「その筋の常識」で考えると、国連常任理事国の核保有による国連を通じた世界支配の構図の中、核不拡散条約という、「これ以上持たせない」という話をベースに考えてしまい、「核を持つことは悪いことだ」という最も当たり前で一番重要な事を、内心思いつつ、無理なことと決め付けていた自分に恥じた。

そもそも核兵器はアメリカが最初に作り、当時のソ連邦が追いつき、二大大国の核の相互破壊と言う恐怖を抑止力とした「冷戦」で見せかけの平和が保たれ、第二次世界大戦の戦勝国である米ソ以外のイギリス、フランス、中国による「核保有の」常任理事国」によって国連は支配されていた。

そしてイスラエル(非公式)南アフリカ(廃絶を宣言)インドが保有し、冷戦終結で崩壊したソ連の技術が流失拡散し、パキスタンや今回の北朝鮮が核を持つに至った。

確かにこれらの国々、特にアメリカを筆頭とする常任理事国が自ら核の廃絶を約束し、しかるべくその他の国の核保有を禁じると言う筋を通さない限り、特にアメリカの支配の抵抗しようとする国家や勢力による核開発や核兵器保有(旧ソ連の核弾頭は、相当数行方不明になっている)をたくらむ国は絶える事は無いだろう。

核兵器を廃絶させる方法は2つあり

1、核兵器を上回る威力、もしくは無力化させる兵器や戦術の登場

2、「核兵器は要らない」という民衆の声を、世界中の人で大多数の意見にさせる

で、もちろん核廃絶と、恒久平和こそが人類が目指すべく究極の理想像であり、困難であると言うことだけで、その道を永久に閉ざすわけには行かない。

ただ、現実的には遠い道のりであることは確かである。

理念はともかく、現実的な話として、国を預かる政治家は、国民の安全と財産を守る為、あらゆる手段を使いことに当たらねばならないだろう。

なにせ、のんびりとした国民なのだから、大変である。

まあ、やたら攻撃的で、よその国にけんかを売りまくっては「正義を」主張するどこぞの超大国よりマシかもしれないが。


北朝鮮の核実験、これだけは言っておく [防衛]


起こるべくして起きたとしか言いようが無い。早ければ8日ごろには行われるだろうとも言われていたので、僕個人まったく驚いていない。

一般には北朝鮮は何を考えているか分からず、また何をするかも分からないので、このような「狂人」の国家が核兵器を持つことに不安をもたれるのは当然だろう。

細かいことはともかく以下の点について指摘したい。

1、特に島国根性丸出しの日本人的発想で、今後の推移は理解できない。

2、地政学的にアメリカと中国の力学関係を考慮に入れる必要がある。

3、これにより、日本も含めて核兵器の拡散が止められなくなった。

4、アメリカを筆頭に周辺諸国の最大の懸案は、日本の右傾化と核武装だと言うこと。

5、2に関係し、金正日無き後の朝鮮半島のあり方を、国際社会で同意できるか。

と言う点が今後の対応の焦点となる。

一人北朝鮮を非難すればよいと言うのではなく、今後の国際情勢の中で、極東アジアの運命を左右する問題で、韓国も含めて日本は度の様な態度を示していくかと言うことで、世界の中の日本の位置関係が決まると言うことを肝に銘じて関係者は善処していただきたい。

やはり、国連主導で総意をもってことに当たるべきで、日本の独断専行は最も戒められなくてはならない。某前防衛長官が、ミサイル基地への先制攻撃の可能性を示唆したが、とんでもないことであり、自衛と言う意味においても明確に憲法違反であるばかりか、独自判断の単独攻撃は日米安全保障条約にも違反している、重大な問題発言であった。

これは、狭い了見で孤立化を選ぶか、国際社会で信頼を得るかの正念場ということである。

また、国内にいる在日朝鮮人は、その多くの人達が今の体制とは無関係(手先がいることも事実だが)の人で、それらの人たちに言われ無き迫害を加える行為を断じて僕は許さない!。

例えば朝鮮人学校の生徒を狙った嫌がらせとかは決して許されることではない。そんな狭量な考えで行動を起こす輩は、北朝鮮の悪意の部分と同レベルであると自覚して欲しい。

真に日本人が、経済のみならず、政治、文化、人間性で、世界に認められる為に、苦しいときだからこそ踏ん張るべきだと思う。

最後に、「このさいだから、北朝鮮なんてやっつけちゃえばいいんだよ」と思っている人に北野タケシの口調で、「自分は被害を受けないと勝手に思って、好き勝手なことを言っているあなた!。そんな事だと、あとでとんでもない目にあいますよ」。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。